紋次郎 14
610*608*25 mm
acrylic on canvas
アクリル絵の具の積層と研削という通常の絵画の20倍近い労力と時間を費やす技法は見入れば見入る程差異化を感じます。
江戸時代の「むじな菊」と言う伝統紋様を藤本が図案化した力作です。
「藤本談:明るさと凛とした感覚を提示しています。」
当ギャラリーでは哲学的な表現や難しい学芸員の話は全く知りませんし不要と考えています。
ただただ 美しく 力強さを感じるので好きな作品です。この絵が自宅の壁に掛けてあると朝起きた時にきっと元気を貰えるんじゃないか、そんな気持ちで見つめています。
紋様から作成した図案をキャンバスに転写、図案と作品に合った絵の具のレイヤー構成で積層し、1レイヤーごとに時間を掛けて乾燥し、耐水ペーパーで水を掛けながら研削していく作業は相当な集中力を必要とします。
紋様と図像と絵の具の発色具合、すべてのバランスで一番良いと感じる状態までチェックしながら研削を繰り返して完成します。
さらにキャンバスは表裏両面に地塗りに因るプレパレーションの後で一旦仮板の上の貼り、20層以上の描写としての塗りが重ねられています。
完成後は削り出をしているために平滑で付近などでからぶきも出来ます。
レビューを投稿するには、会員登録が必要です。
レビューを書く