塗り重ね削り出す

昨今のアートの裾野の広がりは結論からすれば非常に良い事だと感じますが、その多くはキャンバスや紙に色を塗り重ねるだけで終わる故、作家のセンスのみが問われます。評論家の先生方々の様な説明は私には出来ませんが、最近よく見かける「多色」の作品群が有ります。その多くの作品は「綺麗」「色のバランス」「構図のアイデア」と言ったところでしょうか。早い物勝ちの領域かと思います。

アートの裾野が広がったのにはインターネットが最も大きい要素だと思われますが、多くの人がコロナ禍の時に判った様に、人は洗脳されやすいのです。国民の多くが同時に死の恐怖に陥り今でも効果の無いマスクをする程です。
これがインターネットの力ですね。
実物ではなく「スマフォの画像だけ」で売れる作品を如何に捜索するかが現在の作家に求められるのではないかとも思えます。

関東圏から沖縄に移住し、業界の喧騒から離れた事はhideaki Fujimotoにとって非常に重要な事に感じられます。
多作が坂にとって大切な事と思われますが、その点でhideaki Fujimotoの作品はハンディキャップが有ります。
安直な技法に流されず数倍以上の時間を要する彼の作品は画像では伝えきれないのですが、流行の作家以上の
彼の藝術への畏敬の念を感じます。

作品と対峙して見つめて頂くと、何かしらの心が動く事を感じて頂けると思います。



紋次郎19
W33.6cm H24.6 D2.5
キャンバスにアクリル
¥47300



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